【漫画村閉鎖】「海賊版サイト」の違法性や問題点。違法ダウンロードとは?漫画村の代わりのサイトは出現するのか。

今現在、日本の若い人々を中心に有料のコンテンツを無料で視聴できる、いわゆる「海賊版サイト」が流行している。そのジャンルはアニメや映画漫画音楽など多岐に渡っていて、どのサイトも本来は有料のものを無料で手軽に楽しめるようになっているのだ。

特に数ある「海賊版サイト」の中でも最近、SNS上にて話題で持ちきりだったのが、「漫画村」というサイトである。

このサイトは数多くの漫画を著作者の許可なしに無断かつ無料で公開し、閲覧ユーザーに対して、ポップアップ式で半ば強制的に広告を見せることで広告収入を得ていた。今では既に閉鎖されているこのサイトだが、その閉鎖時にはTwitterを中心とするSNS上で、「海賊版サイト」であるにもかかわらず、「漫画村」復活を待ち望む声も多く、大きな話題となった。電車の車内でも「漫画村」を利用する人をたびたび見かけたことがある。どうして「海賊版サイト」が横行したのか、またそれに対する対策方法について調べてみようと考える。

 

「海賊版サイト」とは!?

「海賊版サイト」は漫画などのコンテンツのデータが著作者の許可なくアップロードされており、誰でも閲覧・ダウンロードできてしまうので、その点に問題がある。著作権の侵害に当たるのは当然である。

そもそも著作権とは、『明鏡国語辞典』(第二版)において「著作者が自己の諸作物を独占的に支配し利益を受ける権利」であると定義されている。つまり、クリエイター(製作者)自らが創意工夫を凝らして作り上げたものの権利は著作者自身に帰属するし、それを用いて利益を得て良いのは本人だけということである。

もちろんコンテンツに対価を支払うことなく利用可能であるのは利用者からすればメリットだと考える人も少なからずいるだろう。漫画村のみならず海賊版サイトを利用する人の心理かもしれない。しかし当然の事だが、創作に関係のない第三者が著作者本人の了承を得ずに著作物を勝手に無償で公開してしまってはクリエイターにコンテンツに見合っただけの収入が入らないし、クリエイター自身に収入がなければ新しい創作活動もできない

そうして日本のポップカルチャー自体が衰退してしまうのではないか。簡略化して述べたが、これが海賊版サイトの問題点だ。

「海賊版サイト」に対する対策は?

こうした事態に日本の法制度の整備も動く。海賊版サイトのブロッキングである。「海賊版サイト遮断 漫画の著作権保護、政府が緊急対策『違憲の恐れ』接続業者反発」(『毎日新聞』(2018年4月14日))によれば、著作権侵害で多大な被害を受けていて、公益社団法人である日本漫画家協会が「全く創作の努力に加わっていない海賊版サイトが利益をむさぼっている。日本の文化が滅びかねない」と述べている。先程、私が上で述べたこととほとんど同じである。事態が大きく深刻化しているのだ。

私は、このような「海賊版サイト」が流行する理由は「手軽で対価なしに楽しめるから」だと思う。例の「漫画村」は自分の読みたい作品をサイト内で検索するだけでヒットし、その読みたい作品をクリックするだけで読めてしまう。何にしろ、単行本なら一冊およそ450円の費用がかかるのだが、その代金を払うことなく、漫画を読めてしまう。また「漫画村」だけではなく、無料音楽ストリーミングサービスもある。先程述べた「漫画村」のようにこのアプリも興味のある曲の名前を検索画面に入力するだけで対象の曲がヒットし、その楽曲を再生する事が出来てしまう。

このような事態を防ぐにはどうしたら良いのだろうか。私は次のように考える。まず、第一に「海賊版サイト」を使うことは違法であることを周知させることである。「ダウンロードは違法であるが音楽をストリーミングで聴くことは違法ではない」、「漫画をウェブ上で閲覧することは違法ではない」、「無料公開されることで宣伝に繋がる」といった主張もあるが、ここで重要視したいのは著作権に対する倫理観である。「海賊版サイト」がクリエイターの不利益に繋がる可能性をはらむのは当然だろう。その倫理観を身につけさせるには、教育機関で著作権についての学習を行わせるだけでなく、文化庁のホームページ等でその犯罪性について広報するのが良いだろう。次に、違法ダウンロードをする人よりもアップロード主を取り締まることである。「海賊版サイト」に共通しているのはアップロードされたファイルを閲覧者が使用するので、まずはそのアップロードされたファイルを取り締まってさえいればダウンロードされることはない。(もちろん広大なネット空間で取り締まるだけのシステムを作らなければ根本的に解決できないという課題はあるのだが)

最後に。

情報化が進む今現在、様々な知的財産が簡単に「0」「1」の羅列としてデータ化されるようになり、それがインターネット上に違法にアップロードされることもある。データ化されたものはアナログな実在物よりも手軽に利用しやすいのだが、データとなったとしても知的財産は知的財産である。その倫理観を身につけることが今の情報化社会に最も必要とされているものであろう。

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